越冬方法は大きく分けて、二つの方法があり、一つ目は鉢のまま越冬する方法。もう一つは、球茎を裸にして保存する方法がありますが、前者の方法だと広い保管スペースが必要になってくるために、最近では、後者の方法で様々な試みがおこなわれています。
ここでは、篤志的に紹介されている代表的な方法をご紹介しますので、御参考いただき、御自身の環境に合った越冬方法をお試しください。ちなみに管理する温度はいずれも5度以上15度以下でおこなわれます。これは、温度が高いと休眠しないため株が弱ってしまい、逆に温度が低いと休眠から目覚めなくなってしまう為です。
1)鉢のままバケツなどに入れ室内に取り込む
古い大きく育った葉っぱなどは、すべてトリミングする(小さな水中葉はそのままでよい) 水温は5度以上15度以下をキープできる場所に保管、時折水が腐らないように注意する
※ ポイントとしては、取り込むまでに肥料を十分にきっておくこと 。 また、成長点から腐りやすいので、綺麗な土で成長点を覆っておくとよい。
2)球根をいったん裸にする
![]()
鉢から球根を取り上げ、葉も古い根も綺麗にトリミングにしたものを、水道水で綺麗に洗い、 念のためにオーソサイド水和剤などで殺菌する。そして陰干ししたあと、以下のどれかの方法で保存する。
※ちなみにいずれの方法も、ある程度寒さにあて、球根が固くなるまで待つことがポイントになります。まずは一般的な方法として
イ)その一
綺麗なバーミキュライトを発砲スチロールやタッパなどにいれ、ある程度湿った状態のなかで保存。(湿らせた新聞紙などで上部をふさぐと湿度管理が楽かもしれません。)
ロ)その二
プラコップの中に川砂で球根を埋め、水を張った(水温5度以上15度以下をキープ)発砲スチロールに沈めておく
次は、近年取り上げられている方法!!
ハ)泥団子方式(当方では、相性が悪く成功率 68%でした)
こちらは、新しい赤玉土を粘土状にこねたもので球茎を包み、空気が入らないようにビニールでくるんだものを、発砲スチロールなどで保管する。
※荒木田土より肥料分の少ない赤玉土のが、結果がよかった気がします。
また、春先からの成長速度は、この方法が一番よかったです。二)瓶詰め+スティールウール方式(当方では成功率 86%でした)※オススメ
球形をスチールウールとともに瓶詰めする。(スチールウールを酸化させることにより無酸素状態をつくる。) ※バケツに水を張り、その中で瓶詰めすると空気をいれないで密閉できる。またスチールウールの空気も水中でしっかり抜く、時折水を入れ替える。 発砲スチロールも併用するとなおよい。
次は、私の方法です
ホ)真空保存
漬け物などで使う、真空容器に水をはり、その中に球茎を入れ、しっかり空気を抜いて保管。
※こちらは、水の入れ替えなどを含め手軽な方法ですが、まだ成功率を含め検証が不十分なため、あくまでも参考として記載させていただきました。
へ)フェルトにくるむ方法 ※今年(2010年度)紹介された、もっとも新しい方法!!
とても手軽で場所をとらない方法として、ランドン博士(かの睡蓮コレクター&有名園芸家)によって、公開された方法を紹介したいと思います。
方法はいたってシンプル!!葉や根を全てカットした後に、かるく湿らせたフェルトでくるみ、ジップロックのようなチャック付き小袋に入れて保存する。
これで、2千種類以上の熱帯睡蓮を保存しているとのことで、年々球根自体は小さくなるようですが、数年間は保存可能とのことでした。(実際にこの方法で3年間保存されている球根の状態もいくつか拝見しましたが、しっかり小さな芽が顔をのぞかせていました)今年は是非試してみようと思っていますが、もしこれで成功したら、もっとも手軽で場所もとらない方法だといえます。
※ちなみに発砲スチロールは、急激な温度変化を防いでくれますので、いずれの方法でも併用するといいと思います。
ムカゴ種について
一般的なムカゴ種は、上記のような方法では失敗(腐敗など)することが多いような気がします。
また、かなり花を咲かせたような肥大した元球茎は腐りやすく、またムカゴ種の性格として小球もできにくい(分球しにくい)ことが多いため、暖かい時期から、ムカゴを大きくして余剰株をつくっておく方のが安全です。
ちなみに当方の環境では、そのムカゴを2.5ポットで育て、水量のおおい室外の睡蓮鉢で冬を過ごさせてます。
しかしながら、この方法は、園芸品種として改良がかなり進められた品種(ムカゴが育ちにくい&できにくい品種)には適合しないことが多いような気がしますので、そのような品種は、上記の方法が望ましいと思います。